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パズル

わたしはある時期まで、ものすごくおとなしい子どもだった。
地蔵と呼ばれるほど動かないし、いつまでも黙っていられる子だった。

ずいぶんと子どもらしさもなかったと思う。
幼稚園も遠くのに通っていたので、周囲に友達もいなく、
おばあちゃんと常に一緒だった。

そして黙々と絵を描いて、黙々とパズルをしていた。

パズルが大好きで、ボード状になっている子ども用のを
毎日毎日、順番に飽きずにやっていた。

絵を描いては、それを切り抜き、割り箸に貼って
ソファの後ろに潜み、人形劇を1人でやっていた。
観客はおばあちゃんのみ。

地味だ!


20年グラフィックデザイナーをしてきて、ここ数年でお仕事としても絵も描きはじめた。

グラフィックと絵を、なんとなく同じカテゴリーのように感じている人は
世の中に結構いるように思う。(うちの親も未だよくわかっていない様子)
でも実際はその両者にはものすごく開きがある。
全く違うベクトルと言っても良いと思う。

グラフィックデザイナーの仕事はパズルをやってるのに近いという感覚でいる。
目的の絵(写真)に向けてシチュエーションやキャスティングを組み立てていく。
わたしの中でこの作業はとても近しいものだ。
そしてデザイナーはレイアウトにミリ単位で神経を使うし、
人がパッと見、気付かないような細かな部分にも実はとても気を配っている。
気付かれなかろうと、そうい部分に気を配らないと、締まりのない全体像になる。

一方、絵を描く時はもっとのびのびしたおおらかさのようなものが
個人的には必要と思っている。
この、端から5ミリのところにこれを、、、とはできないし
意志はあっても縛りに囚われてはいけないと感じている。
(仕事で描く場合はもちろん大枠やお題はありますけれどね)

この2つ、大げさだけど自分の中で人格の切り替えみたいなものが必要になる。
ブラックジャックとバカボンのパパが内容によって交互に現れるようなイメージ。

もちろん、どちらも一括でと言われたらできるし、やる時もありますが
でもでも自分が描いた絵を誰かにデザインしてもらいたいという願望はいつもある。
どんなレイアウトされるのか、トリミングは?文字はどこに配置するのかな?とか
ワクワクしながら待ったりしてみたいのだ。
(最後の仕上がりまでキッチリ見届けるのがデザイナーの仕事なのでそれは叶わない)

そういう意味でテキスタイルのお仕事は嬉しい。
絵を描き終えて、ただただ楽しみに待つ時間の幸せなことよ。
平面だった絵が布にプリントされ、洋服のデザイナーさんの手によって
軽やかに立体になった姿。
テキスタイルの仕事をさせてもらいはじめて10年になるけれど
仕上がった服を見た時、いまだに、新鮮で楽しい。


何故こんなお話をしたか?
先月、深夜に「幸せパズル」という映画が放送されていて
わたしのパズル大好き精神が呼び覚まされた。
うわーーーやりたい!!ピースの選別したい〜!とウズウズした。
でも、いろんなこと勉強したり研究したりしたい今、パズルをやってる時間はない。。。
組み立て途中のものを置きっぱなしにするスペースがない。
ということで保留。

そして、この歳になってもパズルや人形劇していた小さい頃と
やってること全然変わってないじゃん!と思うのでした。


まだまだ寒いけれど、日差しが暖かい昼なんかは
ほんのり春の気配を感じます。


NY






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  1. 2015/02/12(木) 13:25:06|
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