数日前、とても楽しみにしていた
スパイラルで開催中のmina perhonenの展覧会に行ってきました。
1階には家具が展示されていて、
そこですでに鼻血が出そうなくらいテンションが上がってしまいました。
展示もとても充実していて、
これまでのお洋服を着ているボディも沢山。
そこにはスクリーンが3つ横並びになっていて、
時系列は同じ、違う場所が映し出されています。
ひとつはmina perhonen(会社内・皆川さんとスタッフさんの仕事場)
ひとつは工場
ひとつはmina perhonenのSHOP
仕事のスタートから終わりまでの一日を同時に映しています。
それがとても素晴らしくて。
デザインを考える人
刺繍や織りやプリント工場でテキスタイルを作る職人さん
出来上がったものをSHOPで販売する店員さん
いろんな職業の人たちの手をリレーして
ひとつのものが出来上がり、人の手に渡っていく。
職種に上下なく、
それぞれにやるべきことがあり
お互いがいなくては物が生まれない。という関係性が
あってほしいなぁと個人的に考えているので
皆川さんの思いや実際にそれを実現しているという部分
とても尊敬しています。
このスクリーンにはその思いが込められていました。
minaの服は気軽に買えるお値段ではないけれど、
手作業で丁寧な行程を経て、
泣く人がいない適正の価格がつけられていて、
お客様はその部分も納得して購入される。
そういう形は気持ちのいいものだよなぁと思います。
以前にこのブログでも書きましたが
工場見学に行った時、
技術をつなげていかなくてはいけないのに・・・
どうしたらいいのだろうか。
と、もどかしい気持ちになりましたが
皆川さんはそういうことも含めて
お洋服を作られているので
ほんとうにすごいなぁ。と思うのです。
真面目に書いてしまったけど、
展覧会はその場にいるだけで
ひたすら心躍るのです!
テキスタイルの織りや刺繍、
触ったときの質感、
原画の空気感
展示の仕方
どれをとってもほんとうに素晴らしくて
会期中、もう一度行っちゃうと思います。
こちらの本、すごくサラサラと読めるけど、
わたしにとって、ものづくりするにあたり、
大事なことがたくさん詰まっていました。

こちら会場で販売していたメモパッド。
かわいいなぁ。
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- 2015/05/29(金) 15:17:06|
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少し前になりますが、
「マグリット展」へ行ってきました。

国立新美術館はとても気持ちのいい場所で好きです。
ルネ・マグリットは子供の頃から好きな画家でした。

小学生かな、中学の頃かな、
ちょうどこの画像の上のポストカードの絵柄のメモ帳をもらって
ものすごく衝撃的でした。
自分の好きな世界だ、と子供ながらに思いました。
特徴であるこの帽子も好きなモチーフですが
マグリットの描く雲も好きです。
展示は、年代ごとに順を追って作品を観られるようになっていました。
若い頃はグラフィックデザインや広告の仕事もしていたようです。
私はそういう背景のある画家が好きなようです。
感覚的に、いいな。と思った画家を調べてみると
グラフィックの仕事もしていた、ということが多々あります。
私自身グラフィックもやり、絵も描いていて、
それが果たしていいのか?悪いのか?どうなんだろう?と悩む時もあるんですが
そういうときは、悪くもないか?と少し思えたりします。
(真逆に思うこともあるけれど)
話がそれちゃいました。
マグリットの絵は、戦争があった時期、
それまでのタッチと変わっていて
私にはぶつけようのない怒りのようなものが筆先から発せられたように
見えるものもありました。
望んでいない戦争に巻き込まれて人生が変わってしまう。
当時の人たちはみんなそうだったのだろうなぁ、
そんなのたまらないよなぁ。と思いました。
晩年の作品はとても見応えがありました。
絵自体も、もっとこじんまりしているのかと思っていたのですが
大きくて、意外でした。
専用のアトリエを持たず、台所の隅で描いていたとか、
スーツにネクタイという姿で描いていたと言われていますが
筆のタッチを見ていると、とても生真面目な性格だったのではないかなぁと思います。
真面目に丁寧にあの不思議世界を作り上げていったのかと思うと、
なんだかとても惹かれます。
- 2015/05/26(火) 00:04:59|
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夏なの?
連日の夏日に
早くも日傘が活躍しています。
わたしは普段あまり出かけないし
人に会うのも、年に数回。のインドア人間ですが
無性に旅に出たくなることがあります。
いまもどこか行きたい。と心の中がザワワ。
数年前から行ってみたいところがあります。
「長崎」です。
自分の故郷の港町と近い匂いを感じているからだと思うのですが
もっとなにかディープなものを感じます。
景色や文化も感じたいけど、
見てみたいものもあるんです。
こちらです。
「ランタンフェスティバル」子供の頃から灯籠とかロウソクが好きで
ロウソクを集めては1人、部屋で灯して、眺めていました。
そういう「好き」って、変わらないんですね。
夜、灯りにともされた眼鏡橋を見てみたい。
「長崎刺繍」も気になります。
ちょうど先日「美の壷」で取り上げられていて衝撃を受けました。
立体感があって、緻密で、使っている素材の贅沢なこと!
素晴らしかったです。
お祭りで登場する「魚尽くし」という刺繍で作られた
ふぐや鯛や蛸の、まるで生きているかのような描写。
蛸なんか特に。
泳いでいるようでした。
江戸時代に作られたものだそうです。
長崎刺繍の技術を持った職人さんは
もうお一人だけだそうです。
その方が200年ぶり(!)の「魚尽くし」の新調をされたそうです。
見てみたいな。
- 2015/05/15(金) 23:05:51|
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