先日、ずっと楽しみにしていた「トーベ・ヤンソン展」に行ってきました。
展示数が多くて、とても見応えがありました。
この展示はトーベの画家という側面に大きく触れているので
なかなかお目にかかれない油彩の作品も多数見る事ができました。
トーベは自分は画家である。という気持ちが常に軸にあったけれど
ムーミンの世界の創作など、仕事は多岐に渡っていて、
画家だけに専念というのはむつかしかったようです。
最近自分は限られた時間をいかにやりくりするか、をよく考えていました。
やりたいことは沢山で、でも物理的に時間が足りないと感じています。
(睡眠時間を減らせ。という心の声も聞こえますが・・・)
今年はみっちりとアファメーションカード一色だったので気がついたら秋になっていた!
家のことよりも制作を優先させてもらっていたので家族には
すまないなぁ、、。という気持ちもありました。
なので来年は「やるべきこと」と「やりたいこと」をうまく両立するのが目標です。
そのためには時短レシピか?日持ちする副菜か?と考えたり、
自分のやりたいことも、もっと明確にしていかなくてはな。と思ったりしています。
限られた時間をいかに上手にやりくりするか、がテーマです。
様々なジャンルで多忙だったトーベはどんな風に感じて、
どうやって時間の切り盛りをしてたんだろうか。と思いながら作品を見ていました。
画像左上の自画像、実物を見る事ができて嬉しかったです。
筆の迫力に圧倒されました。

トーベ展覧会の図録、大好きで尊敬する祖父江慎さんの装丁。
美しく重厚感があり、中の構成もとても見やすくて大満足の1冊でした。
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- 2014/11/09(日) 20:42:24|
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無性に手を動かして何かを作りたい時というのがある。
今、まさにそう。
でも、お仕事があるので、ぐっとこらえている・・・。
往々にしてそういう時に限ってやりたくなるものなのかな。
学生の頃の試験前日にいきなり部屋の模様替えしちゃうとか。
唐突ですけれど、私は岡本太郎という人が好きです。
子供の頃は芸術は爆発だ!!って言ってるおじさん。
という認識だったけれど。
知れば知るほどかっこいい。
ツィッターで岡本太郎botをフォローしているので
お言葉がやってきますが、いつも元気をもらったり、
よし、これでいいんだ。そうでありたい。と思わされます。
揺るがない姿勢と筋の通った生き方。
そして宇宙というものを感じていたんじゃないかなぁと思います。
太郎さんの立体作品が好きです。
太陽の塔もかっこいいけれど(実物見てみたいなぁ。)
我が家でいつも愛嬌たっぷりでこちらを見ているこのお方。
どの角度から見ても愛くるしい。

太郎さんの文章も好き。
この本、おすすめです。
うっかりタイトルよりも目立つ「字は絵だろ。」の帯!
こちらは80年代に出版された作品集「遊ぶ字」で発表されたものを収録しているそうです。
言葉はもちろん、書も面白いですし、CDくらいのサイズ感がコンパクトで読みやすいです。
中は見開きで、書の反対ページに言葉が掲載されているという構成です。
ぼんやりと書を眺めるだけでも楽しめます。

また岡本太郎記念館へ行ってこよう。
- 2014/09/23(火) 22:06:18|
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昨日は昼から予定を詰めるだけ詰めて出かけました。
頭の中では有楽町駅を目指していたのに電車での移動中、
あれ?このまま行くと東京駅へ行ってしまう、と間違いに気づき
途中で電車を乗り換えたのに降りたのは東京駅。
脳内どうなってんの!?でした。
予定の中のひとつ、リサラーソン展へ。
盛況で混み合っておりました。
図録はおなじみのライオンが表紙です。

230点の作品、見応えがありました。
愛くるしい動物が沢山。あぁ、猫ちゃんかわいい!
もちろん、それらも好きなのですが、
今回はじめて実物を見た「GOLD TREES」という作品がすごく素敵でした。
どの作品も温もりに溢れているし、動物や人間の表情もユニークで
お人柄が現れるよね〜と眺めていました。
ひとつの作品でも、ここはマット、ここはツヤのある質感。と部分的に違ったり
焼き物の知識が全くないのですが、釉薬によって違ったり、いろんな技法があったり
それを組み合わせるのって楽しいし無限だろうなぁと思います。
わたしはスティグ・リンドベリという方の作品がとても好きなのですが
リサラーソンの才能を見いだしたのが彼だったとは知りませんでした。
会場ではリサのインタビュー映像が流れていたのですが、
当時、彼はアーティストの権利が守られるようにと本当に頑張ってくれていた。と
しみじみ話していて、そういう面でも素敵な方だったのね。と、こちらもしみじみ。
リサは、成功しようと思ったことはない、ただ運が良かっただけ。と
いうのようなニュアンスのことをのんびり、はにかみながら話していました。
そういう方だからこそ、のびのびした、暖かい作品が作れるのでしょう。
この2人の表情、形、かわいいですねぇ。

アトリエは緑に囲まれていて、ほとんどが窓でできているのでは?というくらい
陽当たりが良く、リサもまるで外にいるみたいに感じられて気に入っていると言っていました。
このごろ、やはり制作の環境は大事。と思うことがしばしばありますが
制作環境が自然の中にあったら、人間の見え方が大きく違ってくるかもしれない。
そういう環境に身を置いて制作というのもしてみたいです。
でも虫が苦手だから無理かも〜!(汗)
- 2014/09/20(土) 15:29:22|
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2014年はトーベヤンソン生誕100周年ということで
今年はいろいろなイベントがあり、嬉しい限りです。
子供の頃、ムーミンとバーバパパを毎日見て育ちました。
思えばどちらもひょうたんのような形、、、。
今考えると、子供にはわりと淡々としたお話のような気もしますが
風変わりなキャラクターが沢山登場して好きでした。
子供ながらにスナフキン渋いな、と思っていたのを記憶しています。
大人になってからは作者のトーベヤンソンに
そして原画のムーミンに惹かれました。
春にムーミン展があり、原画を見る機会に恵まれ、
初めてそれは、ほんとうにこのままずっと見ていたい、と心から思えるものでした。
モノクロの原画点数が多かったのですが、想像していたよりもはるかに小さく、
ポストカードくらいのサイズのものや、B5くらいのものなど。
線は髪の毛のように細く繊細で丁寧で力強く、ジーンとして涙をこらえる程でした。
すごいなと感じるのは、陰影の表現です。
モノクロの世界に光と陰、霧のようなニュアンスや風までも感じられることです。

カラーの絵も数点見る事ができましたが、こちらは比較的サイズも大きく、
色合いがとても素敵でした。
ムーミン展より数ヶ月前に、トーキョーノーザンライツフェスティバルというイベントで
トーベのドキュメンタリー映画を見る事ができました。
2本立てだったのですが「ハル、孤独の島」はとてもよかったです。
パートナーのトゥーリッキと共に小さな島(ぐるりと歩いて8分だそう)に
小屋を建てて、アトリエ兼別荘として毎年夏はそこで過ごしたそうです。

人間は2人しか存在せず、あとは自然があるのみ。
ムーミン谷は、自然を愛して共生していたトーベだからこその世界だなぁと
ものすごく納得した映像でした。
そして春から楽しみにしているトーベヤンソン展がいよいよ10月23日からスタートします。
ムーミンの他にも油彩作品や児童文学の挿絵なども展示されるようです。

展覧会図録は祖父江慎さんが手がけたそうです。見る前から素敵に決まってる!
来年の9月まで国内数カ所を巡回するそうですよー。
- 2014/09/15(月) 00:05:04|
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