今日は久しぶりに雲の多いお天気で
外を歩くのも随分と楽でした。
そろそろウィンドウにも秋物のディスプレイが。
目だけ秋を感じております。
今日は本のご紹介です。
先日、美しい方に
美しい「アイヌ神謡ユーカラ」という本をいただきました。
(Kさま、ありがとうございます!)

我が家にはアイヌ関連の本が数冊ありますが(内容はいろいろ)
こちらの本はほんとうにわかりやすかった!!です。
アイヌ神謡(短い物語が40遍ほど)が掲載されているのですが、
アイヌ語は言語として文字はなく音なので、
物語の
・アルファベット表記(本文)
・それのカタカナ表記(本文)
・本文の訳
・解説
・本文中のアイヌ語訳
が見開きページで構成されています。
至れり尽くせり感。
この親切な内容・レイアウト。
ありそうで、そうそうないのです。
アイヌの物語を読んでみたいな。という方にも
アイヌ語を知りたい。という方にもおすすめです。
物語の内容は
動物神を主人公にしたもので
シマフクロウ(守り神とされている)やウサギが主人公です。
自然とともに生き、
自然から恵みをいただいて生きている人間。
全てに魂が存在していて、
その命をいただく。感謝を捧げる。
現代には忘れ去られている感のある本質的な部分を
思い出させてくれる内容になっています。
そしてシマフクロウが神として大きく(中身)
なんとも素敵なのです。
部分的にファンタジー的個所があるのも
個人的には楽しかったです。
絵に描きたい。と感じる場面がいくつもありました。
こちらの本は笠間書院さんから出ている
「コレクション日本歌人選」というシリーズ全60冊の中の1冊です。
コレクション日本歌人選ラインナップを見てみたら、一番最後の60冊目なんですね。
そして60冊が並んだ姿が圧巻です。
この60冊の中には時代・詠む人によって様々な世界が広がっているんだろうなぁ。
と思うと、興味が湧きますね。
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- 2015/08/12(水) 22:28:37|
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この「ヤマネコ毛布」という絵本
とても素敵でした。

ヤマネコが旅に出るという。
そんなヤマネコのために森の仲間たちが
それぞれの思い出を刺繍した毛布を贈るというお話。
木版画ならではの線の勢いと版を重ねることで現れる独特の奥行き
動物達の表情や動きがとてもコミカルでもあり
かわいらしくもあり。
文章も短くまとめられている中に、
動物達それぞれのキャラクターがよく出ていてチャーミングです。
帯の言葉もすごく良くて、
広松由希子さんという方が書かれているのですが
ー過去を捨てない、けど引きずらない。
思い出かついで歩き出す。
旅立つ人へ、心強い見方になる絵本。ー
とありました。
過去を捨てない、けど引きずらない。
っていいな。
我が家の山猫みたいなひと(ものすごくおおきいのです)は
先日、検査のため病院で半日を過ごし、お腹の毛を大幅に剃られ
朝からおトイレも我慢していて、先生も膀胱がパンパンですヨ!と
言っていたので、急いで帰宅。
ほんの数時間だけど、その間きっと彼は不安でいっぱいだったし
こちらも、彼は家にいないのに「にゃーん」と幻聴が聴こえたり、
ふっ。と、そこに座っているような感覚になったり。
改めて存在の大きさを実感したのでした。
帰宅後、ぐったりのご様子。
心なしか顔がやつれて見える・・・。
おつかれさまでした。
- 2015/04/16(木) 23:33:13|
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外は風が吹いている。
なかなかの強風だ。
ここ数日、春のように暖かいと思えば、翌日はものすごく寒かったり、
どうなってるのか。と思うけれど、
今日、花屋さんの前を通ったらチューリップが色とりどりに並んでいた。
春が近づいていますね。
最近はうっすらと花粉も感じているのでさらにそう感じる・・・。
前回のブログでパズルが好きだとお話しを書いたのですが
パズルと近しいところにいるような?コラージュも好きです。
コラージュって、言ってみれば組み合わせは果てしなく無限。
想像力でどんな世界にも空間にもいけるし、
造る人の好みやセンスがものすごくはっきりと出る気がします。
造る側も観る側も想像できたり発見も沢山あったり、
楽しめるものなんじゃないかなと思います。

こちらはジャックプレヴェールのコラージュ作品集です。
プレヴェールは詩人として有名ですが、(童話や脚本、作詞などもされていますが)
プレヴェールがコラージュを???と、この本を手にした際にいろいろと調べてみたら、
転落事故があり、そのリハビリのためにはじめられたのだとか。
切り抜きのラインなど、とても綺麗にカットされています。
中にはこんな感じのものが。


そしてこちらはヤン・シュヴァンクマイエルの怪談シリーズのひとつ。
抜き合わせのアプローチ、かっこいいです。
- 2015/02/15(日) 19:00:02|
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2月にはいって、もう1週間が経つんですね。
早い。
今日は一歩も外に出ることなく仕事です。
そして、やろう、やろう。と思いながらも
半年くらい見て見ぬフリをしていた布の処理もしました。
家のある部分に目隠しに、と、切りっぱなしの布を垂らしていたんです。
端の処理をしなくては、と感じながらも。
無意識に?頭の片隅にいつもある気がして、こういうのは早々に片付けないと
思考のスペースにこびりつきっぱなしだ!(ってもう半年経過してるけどね)と、
本日実行しました。あースッキリしました。
さて、この本は宮脇綾子さんという方の遺作展の図録です。

自分も実物は拝見したことがないのですが。。
戦後、自由な時間もできてきた40歳になられた時、
家にいて出来る事を何かしよう!と
古裂を使ってアプリケを始められたそうです。
モチーフは四季の食材や植物や鳥などで
どれも描写が素晴らしくて、うわーそこにその素材の生地を!という
アイディアに唸り、発見もあり、ずっと見ていられます。
この本には宮脇さんのお人柄や作品へのメッセージも掲載されていて
とても素敵な方だったんだなというのがよくわかります。
やっぱり作品ににじみ出るものだなぁと思います。
アプリケ教室をされていたときは生徒さんがアプリケの形に切り取ったあとの
残り布を拾って歩いたそうです。
どんなに古くても小さくても、そこに愛情を持たれていたんですね。
作品から温もりを感じるし、見ていると楽しいのと同時にホッとした安堵のような感覚も。
それと同時にかわいらしい茶目っ気のようなもを感じる作品も。
こちらの鴨は背中側から見たものとお腹側から見たもの。

こちらはネギの根元の部分ですが、白い部分のレース使いとか、
根の部分の描写もすごいです。

「アプリケ芸術」と本にはあるのですが、ほんとうにその通りだなと思います。
- 2015/02/07(土) 22:34:34|
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今、興味はフィンランドにあります。
中でもサーミ族に目も心も奪われております。
仕事で調べものをしていた昨年12月。
今思えば数年前からサインが出ていたのに
全ての点と線がつながったのは昨年末。

この本、とっても写真が美しいです。
表紙の写真に一目惚れ。
中身も森や木の写真とそれにまつわる文章が記されていて、
なかでも私が面白いと思ったのは
「私たちの祖先は、熊と少女の結婚によって生まれた」というもの。
祖先が熊であるという神話はいくつかあるようです。
この本を読んでいても、サーミ族のことを調べてもアイヌに似ているなぁ、
やっぱり寒い国は信仰や自然との寄り添いかた、文化なんかも近いんだなと
ますます気になり出したのです。
本によるとフィンランドではその家、その家に「守護の木」というものがあって
生まれたばかりの赤ちゃんは「守護の木」の幹に手を触れさせられ
死者の身体もまた木の根もとで清められるとか。代々を見守ってくれる木。
そういうのって自分の今の生活にはないんですけど
身体の奥底の感覚でわかるなぁ、、と思います。
共生し、樹木を信仰してきた人たちが昔からいたわけで
いつの間にか人間のほうが偉そうな顔してるけど
引きで見たら、人間なんて自然に生かされてるちっさい存在です。
ここ最近はフィンランドのアカペラグループ「ラヤトン」を延々と聴いています。
http://youtu.be/x2h46DzVA2QRADKA TONEFFというシンガーもよかったです。
http://youtu.be/XtgIxU8TCyY音楽もまた、その土地その土地に民族音楽があって、面白いですよね。
ラヤトンの音楽も聴いていると情景が湧いてきます。
雪の中を歩く姿が。
きっと夏には夏の景色が。
いろんな国の音楽を聴くのは楽しいです。
フィンランド、行きたいなぁ〜。
- 2015/01/09(金) 22:17:37|
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